染めについて話す事

*ただ今織り機に空きがあります。教室案内はこちらから 

以前頂いたドライトマト。すごく甘かったです。


すっかり夏らしくなりました。
6月は松本でお受けした注文のストールを織ったり、糸を送ったり
7月にあるお仕事の計画と打ち合わせなどをしています。


近くの大学で先生をしている知人から学生の前で話をするというお話を頂きました。
この大学では2006年に草木染めの講習をした事があります。
このときは「学生たちと植物を採集してハンカチを染める」という実習でしたが、今回は講義(90分!)。
人前で話をするのは苦手なので引き受けるかかなり迷ったのですが、半年以上先の話で時間もあるし、知人の「大丈夫だよ〜」の声で引き受けてしまいました。
だんだん日が近づいてきて「いったいどんな話を?」「私でいいのか?」と不安になってきました。

知人の田中幹子先生は源氏物語の研究をしている先生で、「アートプロデュース論」という授業の中で、古代の染めについて話したいので、私には現代の染めについて話してもらいたいとのこと。
何度か打ち合わせをして私の仕事の内容や染めについて詳しく話していくうちにだんだん内容が固まってきました。

  • 藍について〜インジゴの素を含む植物の種類。なぜ染まるのか。
  • 天然染料について〜染まるとはどういう状態なのか。

この2つの内容を中心に話す事にしました。
この辺については深く話していくとかなり時間を使いそうです。
うちにある本や川島テキスタイルスクールの図書館の本をコピーしたもの、舞鶴職業訓練校の北澤勇二先生の染めの講義を受けた時のノートと資料(これが一番役に立っている)を出してきて勉強と確認。
内容は決まったのであとはわかりやすく説明を進める順序など細かく考えようと思います。
染めた糸、乾燥した藍の葉、沈殿藍、紅花、藍染めのもんぺ、綿の弾けた実やら天蚕の繭など、実際に見てもらえる物はたくさんあるし、なんとかなるかな?

田中先生と手伝ってくれる学生さんには染めについてひとつひとつ説明をしたのですが、
色素と繊維がしっかり結合する事と、汚染程度に色がつく事の違いについて書かれたものを見せたり、
藍の染まり方を説明すると、驚いていました。
ある民族の染め方の資料を見て、「じゃあこれは汚染よねぇ」と笑っていました・・・。
その辺はちょっと難しいのですが・・・。
本番でも「へぇ〜!」って思ってもらえたら嬉しいです。



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