京都の夏


藍のこともっと書きたかったのにすっかり秋らしくなってしまいました。
でももうちょっと藍の話。

13年ほど前、私は京都にある大原工房という草木染めの工房で働いていました。
そこでは織りや染め 畑仕事 料理・・・いろいろ勉強させてもらいました。
7月からは藍で忙しく 「京都の夏は?」と聞かれると「生葉染め!」と答えてしまいそうなくらい毎日染めていました。
それも冬から土作りをしている畑で育ったこれ以上はないような立派な葉っぱをたっぷり使って。
何度染めてもワクワク・・・なんて前回書いたけど 思うような色にならなくて悔しい思いをずいぶんしました。
「あかんなー」 「染まってへん」 とよく言われ夢でまで染めていた事もありました。
生葉染めは誰でも簡単に染める事ができるけれどいい色にするのはとても難しい。
染液の作り方 糸を入れるタイミング 空気の当て方 洗い方・・・。
やっぱり今でも「もっといい色がでるはず・・・。藍はもっとできるはず・・・。」と思いながら毎年染めています。


京都にいた頃はいつも素手で染めていたので冬になる頃まで手が青かったです。
23,4の女の子が・・・。
今はさすがに手袋してます。