糸紡ぎ


昨日はKTS HOKKAIDOの作品展の当番に当たっていたので会場に居ました。
一緒に当番だった里井さんに簡単にできる組み紐のやり方を教わりました。
単純な事を繰り返すのだけど、最初はなかなか手が上手く動かない。
悪戦苦闘しながら教えられたままに手を動かしていると・・・紐が出来ています。
ほんの少し手の動きを変えるだけで、紐が二手に分かれたり、平たい物になったりします。
不思議だなぁ、というかすごいなぁ。
去年カード織りの講習を受けた時も同じように感じたけれど、糸をある法則で動かしていく事で様々な紐が様々な模様で出来上がる、そんな紐が世界各地で発祥しているのがすごい。
たくさんの技法があるけれど忘れそうなので基本的なものをいくつか覚えてきました。
カード織りもそうだけど、私がこれらの技法を使って作品を創る事はたぶん無いと思いますが、知っておいたほうがいいだろうなと思える知識です。
なによりやっていて楽しい。やっぱりこういう事は好きなので。



でも昨日はそれ以上にデモンストレーション用に置いてあった紡ぎ車の方に夢中になってました。
以前糸を紡いで商品を作っていた事があるのと、川島テキスタイルスクールで綿を紡いで作品を創った事があるので紡ぎが好きなのはわかっていました。
今紡ぎをやっていないのは時間がとれないこともありますが、紡ぎを専門的にやっていく覚悟がないと始められないな、と感じたからです。
川島で私が綿を紡いでいた時、同じ部屋にはホームスパンをやっている人たちがいて見ていたんだけど、様々な種類の原毛を使いサンプルを作っていました。
紡いで織って縮絨して、たくさんの布地のサンプルです。
それぞれの原毛の特徴を知るためなのかすべてハンドーカーダーでカードをかけて。
紡いだ糸は重さと長さを測り番手を出し、必要な太さの糸が紡げるまで何度も何度も紡いでいました。
創りたい物のために一番ぴったりな糸をつくるにはそこをきちんとしておかなければ、なんとなく出来上がった物にしかならないのでは・・・と思ってます。
私が今創りたいもののために、果たして手紡ぎの糸が必要か?と考えた時、今は違うのかな、と思います。


でも・・・紡いでる時間って好きだなぁ。
いつか使えるかもしれないので趣味でやろうかなぁ。