保育園で生葉染め


数年前下の子が保育園の年中だった頃、担任の先生から「子供たちに染めを体験させてみたいんだけどどんな風にやったらいいか」と相談されて、「それなら生葉染め!」と即答しました。
生葉染めは
・火を使わないこと
・草木染はくすんだ色が多いけれど、生葉染めの鮮やかな水色はとっても子供に似合うこと
・緑色の葉っぱからあっという間に水色になるという不思議を目の前で見ることができること
・短時間で染められること

・・・などから子供にぴったりの染めだなぁといつも思っていたからです。

生葉染めをするには藍を育てなくてはいけないのだけれど、保育園では毎年畑で立派な野菜を育てているということもありスペースもあったので、子供たちは種まきからできました。


その年はハンカチ、次の年はTシャツを染めました。
一度に30枚以上のTシャツを染めるにはかなりの量の葉っぱが必要になるのですが、保育園の主任先生が伊達で藍を作っている篠原さんのご親戚という事で、葉を分けていただく事ができました。(篠原さんは日本で4軒しか残っていない藍の生産者のうちのお一人です。)
たくさんの子供たちの前で説明するのは始めてで不安でしたが、先生方の協力のおかげで2年とも大成功でした。段取りや仕切りはさすがプロ!ばっちり時間内で終了しました(笑)。


年長クラスの30人の子供たちは自分たちで絞り模様を入れた水色のTシャツを運動会や遠足、クリスマス会での太鼓の演奏など行事のたびにユニフォームのように着て参加していました。
私の大好きな生葉染めがそんな風に形になってる事が嬉しくて、行事を見に行くたびにホロッときてました。
お母さん達は廊下に張り出される行事の写真を選ぶ時、みんな同じ色なので我が子を探すのに苦労してましたけど(笑)。


今年も染めたいのですが・・・と連絡がありお手伝いに行ってきました。(生葉染めの良さを理解してくれたようで嬉しい・・・)
今年も葉っぱが足りないので伊達から頂いてきたすばらしい葉っぱを使う事が出来ました。写真はその時のものです。
ものすごい黄緑色ですが、染められるように還元剤を入れて調整すると青かった液の色がこの色に変わります。
酸化して青になった染料が、還元(酸素をとってしまうこと)するとまた元の状態に戻って染める事ができます。うーん、詳しく文で説明すると長くなる・・・。
でも藍のおもしろいところはその辺だなぁ、って思ってます。
興味のある方、連絡ください!!