道東の旅


週末は用事があって道東に行ってきました。
晩秋の道東、すっかり広葉樹の葉がなくなったグレーの山にカラマツが鮮やかに紅葉していてとてもキレイでした。
イチョウほどの鮮やかさはないけれど落ち着いた暖かい黄色だなぁと思いました。
ひとつひとつの葉が細いからとても繊細に見えるんですね。


用事は月曜日だけだったので土曜、日曜はいろいろ行ってきました。

旭川市博物館
北方民族博物館
網走市郷土博物館
モヨロ貝塚


ちなみに最近行った所では

芸術の森美術館
宮の森彫刻美術館
小樽市総合博物館
手宮洞窟保存館
フゴッペ洞窟
余市水産博物館


なぜこんなに行っているか・・・は後日にして・・・
とりあえず今回の感想。


旭川市博物館はちょうどリニューアルオープンの日で入館無料でした。(別に書かなくてもいいか。知らなかったから嬉しかったので・・・(笑)。)
施設はもちろん新しくキレイで展示の仕方もとってもわかりやすかったと思います。
展示内容もよくあるアイヌのくらし紹介というよりももっと深かったのではないかと思います。
北海道アイヌとサハリンやロシアの民族、倭人との関係についてなど初めて知ったことも多かったです。
展示の数もたくさんありました。(開拓記念館の次に多いそうです。)
復元された物じゃなく本物で美しいものも多かった。



網走の天都山にある北方民族博物館は前にも行った事があるんだけどやっぱり良かった!
ここもなぜか文化週間かなにかで無料でした(笑)。
北方民族とはロシア沿海州、アラスカ、シベリア、北欧などに住む民族で、地域によって細かく分けられているそうです。
有名なのはイヌイットエスキモー)ですね。
アイヌも入ってますがアイヌにもたくさんの種類があるんですね。
やっぱり私は身に着けるものの美しさに見入ってしまいました。
毛皮だったり魚の皮だったりアザラシの腸(!)だったり・・・。
腸は防水性があるからレインコートになっているんだけど細い腸をたくさんはぎ合わせていてそのはぎ方、水が入ってこないようにしっかりはいであるんだけどその実用的なはぎ目がとてもいい感じでした。
ひとつひとつ感想言ってると終わらないですね・・・。
それ以外にも漁の道具や楽器、機道具、アクセサリー、など古いものばかりではないけれど、北に住む人々の工夫された暮らしぶりを想像できる展示がたくさんありました。
感心したり、きれいだなぁと見入ったり。



展示物を見ていて思ったんだけど、北の暮らしって厳しい自然の中でものすごく大変なんだろうけどなぜか明るさを感じます。
写真を見ると周りは雪や氷で白くて明るいというのもあるだろうけど、身に着けるものに施されたアップリケやステッチ、櫛やナイフに彫られた模様など見ていると楽しんでいた様子が見える気がします。
それからね、アイヌの鞘つきの小刀がたくさんあったんだけど(これは確か旭川)、たいがい柄の部分に開けられた小さな穴に紐が付けてあって、その先にはビーズが付いてたり紐自体が工夫された編み方になってたり。
これはまさしく携帯ストラップではないですか!
もちろん実用もあるんだろうけど絶対楽しんでいただろうな!と思います。


こんな写真も!!にっこりしちゃいますね!


博物館や資料館ってさらっと見てしまうとつまらないけど、じっくり見るとおもしろいんですね。
どちらもまた行きたいな、と思える場所になりました。