枇杷で染める〜アルカリ媒染

*ただ今織り機に空きがあります。教室案内はこちらから 

寒いです。
札幌の昨日の最高気温は−9.5℃だったそうです。
近所に歩いてお買い物に行ったら顔が痛かった。
そんな滅多にないような寒い日に、上の子は宿泊研修に出かけて行きました。
雪の時期にしか入れない山の中(笹が生い茂っているので冬以外は入れない)をスノーシューで散策したり日中は屋外での活動です。
泊まるのはちゃんとした建物なので心配はないのですが・・・。
帰ってきてから「寒くなかったの?」と聞くと「動いてるから寒くはなかったけどおにぎりもお茶も凍ってた」とのこと。
お茶って朝熱いのをステンレスのボトルに入れて持っていったんですけど・・・。凍るんだ・・・。
それでも寒くないって子供ってすごい。


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枇杷染めは終わりました。
灰汁(アク)で媒染するときれいなピンクに染まりました。
今回も先媒染、重ね染め、濃度の濃い染液で、といろいろ試してみました。


アルカリ媒染については図書館で本を借りてきて調べてみました。
アルカリ媒染剤は一般的に灰汁と石灰を指します。
「灰汁や石灰には金属イオンも含まれるが微量なため、アルカリによる色素の不溶化が主たる作用」とあります。
水に溶けた色素が繊維の中に入り込んだところでアルカリに出会うと色素は水に溶けない状態になるのでもう繊維の中から出られなくなる、ということのようです。
金属イオンと結合して不溶化した色素はアルカリに出会うと水に溶ける状態に戻ってしまうのに、色素だけだと水に溶けなくなるんだ・・・。
う〜ん、わかったようなますます混乱したような・・・。

その辺りの事は同じ人が書かれた別の本にもっと詳しく書いてあるということなので、そちらも探してみようと思います。

この本は染めの化学について書かれていてとっても興味深い内容なのですが、理解するのはちょっと大変です。
「化学の知識をお持ちでない方も、読めばすっと理解して頂けるように易しく解説してみた」と書いてあるのですが・・・。
でも嫌いじゃないので何度も読んでみたいと思います。
色素の分類とその特性が詳しく書かれていてありがたいです。
どうして媒染が必要なものとそうでないものがあるのか、など普段なんとなく疑問に思っている事も色素の特性を読んでみると少しわかってきました。
次から迷うことなく無媒染でキハダを染められます!


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