絵本

今年も本当に残り少なくなってきました。
年賀状もこれからだというのに、まだ織ろうとしています。
明日中に整経して経巻きしてソウコウ通し位までいけたらいいけど・・・。
お仕事について振り返るのは次にして、今日はまた別の話。



今年、絵本作家の佐野洋子さんが亡くなられました。
「100万回生きたねこ」を初めて読んだのは本屋さんで、最後のところで涙が出そうになって慌てて閉じて本屋を出たのを覚えています。
25歳位だったのかな。
佐野さんの絵本ももちろん好きなのですが、エッセイが大好きです。
笑えて泣けて偽善がなくて心にじんわりと染み込んできます。
大げさなようだけど私にとって生きるってどういう事なのかなぁ、なんて考えの元になってる気がします。
まだ読んでいないものもあると思うので探してみようかな。




学生の頃から絵本が好きでよく本屋さんで眺めたり、たまに買ったりしていました。
絵本好きでしたが、子供が生まれたりしても読み聞かせしようなどと張り切っていたわけではぜんぜんありませんでした。
ただ堂々と絵本が買える!とは思いました(笑)。
子供に読み始めたのは絵本作家の長谷川摂子さんの講演がきっかけでした。
読み聞かせの活動を始めた経緯などの話もすごくおもしろかったのですが、講演の中で数冊の絵本を読んでくれてその長谷川さんの声がとっても心地良かったのです。
そこから「寝る前の絵本読み」が始まりました。
上の子2歳の頃から約7年程、ほぼ毎晩欠かさず続きました。
(読み聞かせって言葉はあまり好きではありません。なんとなく「読んで聞かせてやってる」という感じがして。考えすぎかな。私が好きで読んでてそれを子供が一緒に見てるって感じでいたい。)
「寝る前の絵本読み」をしていくうちに本の好みがずいぶん変わってきました。
それまでは「絵が好みのもの」だったのですが「声に出して読んでいて気持ちがいいもの」に変わってきました。
毎晩続ける事ができたのは、子供との落ち着いた良い時間である事はもちろんだけれど、読んでいて本当に気持ちが良かったからでもあるんだろうなと思います。
「100万回生きたねこ」は子供たちとはあまり読んでいません。
これは大人のための絵本だと思ってるからかな。
谷川俊太郎さんは大好きで本当によく読みましたけど。(谷川さんと佐野さんは以前ご夫婦でした。)



7年間の「寝る前の絵本読み」については思い出がありすぎて書ききれない。
保育園の貸し出しが週に4冊できたので、すごくたくさんの本を読みました。
思いついた時に書いてみようかな。



なんとなく佐野さんから絵本の話へ。
染織をしていなかったらどんな方向へ進んだだろう、なんて考えた時、興味があるのは絵本だからそういう関係かなぁなどと思った事もありますが、やっぱり私は実際に楽しむ読者でいるのが一番いいなぁと思いました。




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